最判平成4年4月10日家月44巻8号16頁

相続コラム(目次)

特別受益・寄与分の裁判例(目次)……Under Construction

相続に関する主要な最高裁判例(目次)…Under construction

事業承継のコラム

相続税法(目次)…Under Construction

最判平成4年4月10日家月44巻8号16頁

相続人が遺産分割前に遺産である金銭を保管している他の相続人に対して自己の相続分相当の金銭の支払を請求することの可否

       主   文

 本件上告を棄却する。
 上告費用は上告人らの負担とする。
 被上告人の民訴法一九八条二項の裁判を求める申立てを却下する。

       理   由

 上告代理人松本治雄の上告理由について
 相続人は,遺産の分割までの間は,相続開始時に存した銭を相続財産として保管している他の相続人に対して,自己の相続分に相当する金銭の支払を求めることはできないと解するのが相当である。上告人らは,上告人ら及び被上告人がいずれも亡伊藤泰次の相続人であるとして,その遺産分割前に,相続開始時にあった相続財産たる金銭を相続財産として保管中の被上告人に対し,右金銭のうち自己の相続分に相当する金銭の支払を求めているところ,上告人らの本訴請求を失当であるとした原審の判断は正当であって,その過程に所論の違法はない。論旨は採用できない。
 被上告人の民訴法一九八条二項の裁判を求める申立てについて
 第一審において仮執行宣言付給付判決の言渡しを受けた者が,控訴審で民訴法一九八条二項の裁判を求める申立てをすることなく,第一審の本案判決変更の判決の言渡しを受け,これに対して相手方が上告した場合には,被上告人は,上告裁判所に対して右申立てをすることができない(最高裁昭和五四年(オ)第六九八号,第七七〇号同五五年一月二四日判決・民集三四巻一号一〇二頁)。従って,本件申立ては不適法として却下すべきである。
 よって,民訴法四〇一条,九五条,八九条,九三条に従い,裁判官全員一致の意見で,主文のとおり判決する。
    最高裁裁判長裁判官大西勝也,裁判官藤島昭,同中島敏次郎,同木崎良平


相続事件の料金表

TOP

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA