第37講 債権調査とは何か|届出債権をどう確認し、どう異議を出すか
第37講 債権調査とは何か|届出債権をどう確認し、どう異議を出すか

債権調査とは、債権者から届出のあった債権について、その有無、金額、原因、優先関係を確認し、必要に応じて認否を行う手続である。破産手続において配当の前提を整える重要な作業であり、単なる形式確認ではない。
まず、届出債権は、会社帳簿、契約書、請求書、判決書、和解書、担保設定資料等と照合して確認する必要がある。帳簿に載っているから当然に認められるものでもなく、逆に帳簿にないから直ちに否定されるものでもない。帳簿の正確性自体に問題がある事案も少なくないからである。
特に注意すべきは、遅延損害金、将来債権、解除に伴う損害、保証債務、関係会社間債権などである。債権者の主張する金額や法的性質がそのまま通るとは限らず、届出原因と法的根拠を具体的に見る必要がある。
争いがある場合には、何が争点であるかを明確にしなければならない。債権の存在自体を争うのか、金額だけを争うのか、優先的地位を争うのかによって、異議の出し方も異なる。調査は、債権者の主張を機械的に受け入れる作業ではなく、配当の基礎となる債権関係を整理する作業なのである。