第43講 現地調査の進め方|倉庫・店舗・工場で何を見るべきか

第43講 現地調査の進め方|倉庫・店舗・工場で何を見るべきか

現地調査は、帳簿上の情報を現実と照合するための重要な作業である。倉庫、店舗、工場、事務所には、在庫、設備、車両、帳票、残置物など、書面だけでは把握しきれない情報が残っていることが多い。現場を見ることにより、財産の実在性や事業実態が明らかになる。

まず基本となるのは、写真撮影と所在確認である。何がどこにあるか、数量や状態はどうか、使用中か放置されているかを記録化する必要がある。特に在庫や機械設備は、帳簿との照合の基礎となるため、品目、数量、保存状態を丁寧に確認すべきである。

また、残置物の中には、契約書、納品書、送り状、ラベル、未発送商品、修理中物件など、法的関係を示す資料が含まれていることがある。単なるゴミと決めつけず、財産又は情報源としての意味を考えて確認する姿勢が必要である。

現地調査では、関係者の立会いも重要である。代表者、従業員、賃貸人、保管業者等の立会いにより、物の由来や利用状況が分かることがある。他方で、搬出や廃棄を巡る争いが起こることもあるため、立会状況や発言内容も記録しておくべきである。

現場は、帳簿に書かれていない事実を示す場所である。現地調査を丁寧に行うことが、財産把握と後の換価判断の精度を高めるのである。

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