【重度後遺障害】第11回 聴力障害・耳鳴り|事故後、聞こえにくさや耳鳴りが続くときに考えるべきこと

第11回 聴力障害・耳鳴り|事故後、聞こえにくさや耳鳴りが続くときに考えるべきこと

交通事故のあと、耳が聞こえにくくなった、相手の言葉がはっきり聞き取れない、耳鳴りが続く、音が響いてつらいといった症状が残ることがあります。外見からは分かりにくい障害ですが、実際には日常生活や仕事に大きな支障を及ぼします。会話が聞き取りにくければ、家族や友人とのやり取りにも負担が生じますし、職場での打合せ、電話対応、接客、指示の聞き取りなどにも影響が出ます。耳鳴りが強い場合には、静かな場所でも落ち着けず、集中力や睡眠にまで支障が及ぶことがあります。

聴力障害や耳鳴りのつらさは、周囲に理解されにくいことが少なくありません。手足のけがや目に見える傷のように外からは分からないため、「少し聞こえにくいだけではないか」「見た目に元気そうだから大丈夫ではないか」と受け止められてしまうこともあります。しかし、ご本人にとっては、会話のたびに神経を使い、聞き返すことに気を遣い、人と接すること自体が大きな負担になることがあります。耳鳴りが続けば、常に雑音の中にいるような苦痛が続き、気力や集中力の低下につながることもあります。

また、この種の障害では、単に「聞こえにくい」「耳鳴りがする」というだけでは足りません。どの程度の聞こえにくさがあるのか、片耳か両耳か、どのような場面で支障が強く現れるのか、耳鳴りが日常生活や就労にどれほど影響しているのかを、具体的に整理することが重要です。通院や検査の経過、医師の所見、仕事や家庭生活での具体的な困りごとなどを丁寧に把握しておくことが、後遺障害認定や損害賠償を考えるうえでの土台になります。検査結果だけでは見えにくい不利益があるからこそ、生活上の支障を具体的に示していくことが大切です。

このような案件では、治療費や通院費だけでなく、休業損害、逸失利益、慰謝料などが問題になります。職種によっては、電話応対や対人コミュニケーションが不可欠であり、聴力障害や耳鳴りが就労に深刻な影響を及ぼすこともあります。事故後しばらくたっても症状が改善せず、仕事や生活に継続的な支障がある場合には、単なる不調として流さず、後遺障害の問題として整理する必要がある場面もあります。

当事務所では、交通事故によって聴力障害や耳鳴りが残った方について、後遺障害認定の見通しを踏まえながら、必要な資料の整理、損害賠償請求の進め方、今後の生活や就労への影響も見据えたご相談をお受けしています。
事故後、聞こえにくさや耳鳴りが続き、日常生活や仕事に不安を感じている場合には、早い段階で状況を整理することが大切です。
ご本人はもちろん、ご家族からのご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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