【重度後遺障害】第5回 胸腹部臓器の重度障害|事故後、内臓に重い障害が残ったときに考えるべきこと
第5回 胸腹部臓器の重度障害|事故後、内臓に重い障害が残ったときに考えるべきこと

交通事故によって強い衝撃を受けると、骨折や外傷だけでなく、胸部や腹部の内臓に重大な障害が残ることがあります。たとえば、呼吸機能に大きな支障が生じる、食事や消化に深刻な影響が出る、排泄機能に障害が残る、人工肛門や人工膀胱の管理が必要になるといったケースです。こうした障害は、外見からは分かりにくいことも多い一方で、日常生活や就労への影響は極めて大きく、長期にわたる治療や生活上の配慮を必要とすることがあります。
胸腹部臓器の後遺障害が難しいのは、見た目の分かりやすさと被害の深刻さが一致しないことです。手足の麻痺や視覚障害のように外から把握しやすい障害と違い、内臓機能の低下は、本人や家族が抱える負担の大きさに比べて、周囲に理解されにくいことがあります。しかし、呼吸、栄養摂取、排泄といった基本的な生活機能に関わる問題は、生活の質そのものを大きく左右します。通院や再入院が続くこともあり、仕事への復帰が難しくなることも少なくありません。
このような案件では、診断名だけでなく、どのような症状がどの程度残っているのか、日常生活でどのような支障が生じているのか、今後どのような医療的管理や生活上の補助が必要なのかを丁寧に整理することが重要です。治療費や通院交通費だけでなく、将来の医療費、介助に関する負担、休業損害、逸失利益、慰謝料など、検討すべき賠償項目は多岐にわたります。しかも、外見から分かりにくい障害であるために、資料の整理が不十分なままでは、実際の被害が十分に伝わらないおそれもあります。
当事務所では、交通事故によって胸腹部臓器に重い障害が残った方について、後遺障害認定の見通しを踏まえながら、必要な資料の整理、損害賠償請求の進め方、今後の生活再建を見据えたご相談をお受けしています。
事故後、内臓の機能に重大な障害が残り、治療や生活への不安が続いている場合には、早い段階で状況を整理することが重要です。
ご本人はもちろん、ご家族からのご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。